今回の美女は沖縄県出身。近年、女優として活躍されている花影香音さんです。
KIRIN「Met’s」CM出演時の、爽快感あふれる『走る女子高生』役で目にしたという方も多いはず。19歳ながら、大人の女性のミステリアスな美しさと、少女のような天真爛漫な可愛さを持ち合わせた、今注目の女優さんです。
12月3日(土)から公開中の映画『アズミ・ハルコは行方不明』では男性を無差別に狙って暴行する、女子高生ギャング団のリーダーという役をパワフルに熱演。お茶目な印象の花影さんとは対照的な役かと思いきや……?
映画の役作りから、オリジナルのiPhoneケース、映画の公式アプリの実演など、花影さんのお話から垣間みられる多様な表情をお楽しみください♡
—今回、3つの世代が主にフィーチャーされている中で、花影さんは“JK”という名前のない象徴的な役を演じられていましたよね。バイオレンスな面も多く登場していましたが、台本を見た時はどんな印象でしたか?
花影-台本を1回読んだだけではちゃんと理解できなくて(笑)。ちょっと戸惑いもありましたけど、当時わたしもJKだったので、やっぱりこの役はわたしにしかできない! と思いました。わたしこれ、「絶対うまく演じられる!」って(笑)。女子高生に対しては、何があってこういうことをしているかっていう背景が書かれていなかったので、バックボーンとかを自分の中で考えて演じたりもしました。
—確かに、安曇春子や愛菜と比べて女子高生だけ“原因”の表現がないんですよね。
花影-そうなんです。だから、どうしてそういうところに至ったかっていうのを、自分で考えて。その女子高生たちは、もしかしたら以前なんらかの……例えば男性に暴力を受けたりだとか、そういう人たちの集まりなのかな? とか。自分でバックボーンを構成して、役作りをしましたね。
—JKギャングの中のひとりひとりにも個性がありましたよね。でも、髪留めなんかはみんなピンクだったり。
花影-パーカーとかもピンクだし、ピンクでJKが表現されているんです。一緒にJKを演じてくれてた子が、結城亜実ちゃんと、早咲心結ちゃんていう、わたしの初めての後輩なんですよ(笑)。後輩と初めて一緒にお仕事できたので、先輩としてがんばらなくちゃ! っていうのはすごくありました!
モヤモヤを抱えながらも、“無敵”のJKは等身大?
—東京に出てこられたのが中学卒業後なので、花影さんがJKだったのは東京在住になってからですよね。
花影-そうです。ここで女子高生だったんです。わたしも、日常の中に安曇春子とか、愛菜の役みたいに、やっぱりなにか閉塞感を抱えてるというか。高校に入った時に全然馴染めなくて、学校に行くのが嫌になったりもして。窮屈な思いをしたので、これといって男性に関わることではないけど、常に閉塞感ていうのは持っていて。そういうのを発散させられるような映画なのかなって思いますね。
最後に愛菜が全力疾走して叫んでるシーンがあるんですけど、「わたしも全力疾走したい! 走りたい!」っていう時が最近よくありますね。
—花影さんに実際にお会いした印象と、閉塞感を抱えたバイオレンスな役というのが最初あまり結びつかなかったんです。でも、10代後半の独特の悩みだったりっていうのはお持ちだったんですね。
花影-そうなんです。でも、JKの頃って無敵なので、なにも怖いものはないって思ってたんですよね。JKっていうブランドってすごく大きなものだと思うので。それを経て今、高校を卒業して改めてJKを見るとすごい怖いです(笑)。電車に乗っててもJKが話しているのを聞くと、「怖いわあ〜!」って思っちゃいますね(笑)。でも、当時のわたしたちもそう見られてたのかなと思うとすごく不思議な感じです。
あの時は楽しくて、キラキラ輝いていたので、映画でも女子高生特有のキラキラさとか、バイオレンスながらもキラキラしてる、ファンタジックな要素が含まれてくるのかなって思います。
お気に入りアプリは「foodie」♡ ミラーレス一眼とお散歩♪
—花影さんは、漫画アプリ「COMiCO」の『傷だらけの悪魔』にも出演なさるんですよね。
花影-そうなんです。出演が決まってから読みました。
—普段から、漫画アプリは利用されるんですか?
花影-「COMiCO」は、たまに見てました! テニスの漫画とか。
—「テニスラ+テニスキ」のことですか? 毎週更新なのでいっぱいありますよね(笑)。他に、最近お気に入りのアプリはありますか?
花影-「foodie」っていうカメラアプリはすごくよく使ってます! 動画も撮れますし、わたし料理をするんですけど、その料理だったり、お菓子やカフェで食べたものを写真に撮ったりします。すごいキレイに撮れますよね!
—沖縄料理も作られるんですか?
花影-はい! スパムをお味噌汁にいれるとすごく美味しいんですよ♪ 両親にまとめて送ってもらっています。あとは、「Instagram」もやってますね。
—インスタの多重露光の写真、すごく美しかったです。スマホではなくてカメラで撮られたものですか?
花影-そうです! ミラーレスを持っているので、写真を撮りに出掛けたりもします。で、Wi-Fiでスマホに飛ばして、その写真を「foodie」で加工したり。「LINE Camera」も使っていますね。今持っているミラーレスはOLYMPUSのPENです。散歩も好きで、古着屋さんをまわったりして3〜4時間くらいずっと歩いてます(笑)。昨日も姉と一緒にスイーツを食べに行って、歩いて、商店街で流れてる歌をふたりで熱唱して(笑)。「I don’t want a lot for Christmas♩」ってすごい歌ってました。
―今日もよく歌ってらっしゃましたよね(笑)。劇中でもJKの子たちが歌っていたので、同じだ! と思いました!
花影-そこは通じてます(笑)。
理想の自分を詰め込んだオンリーワンのスマホケース♡
―お使いのiPhoneケースはオリジナルなんですよね!
花影-「プリスマ」っていう、スマホケースをデザインできるアプリがあるんですけど、それで作ったのがこちらです! これ、友達にわたしの絵を描いてもらったんです。それを、「プリスマ」っていうアプリの中からデザインを選んで、そのテンプレートに絵をのっけて。文字も自分で選べるんですよ。だから、このケースは世界で1つだけのケースです♪
―シールではなくて、ケース自体が出来上がって郵送されてくるんですか?
花影-そうです! 作りもしっかりしていて、素敵に作ってくれました。文字は「KEEP IT FUN!」、"いつも楽しく!"みたいな意味で入れました。わたし、“花影”なので、絵の中にもお花を描いてもらって。そんなにお花に詳しいわけじゃないんですけど、お花って見ると撮っちゃうんですよね。キュンとするっていうか。ちなみに、この絵はわたしの理想像です!
お茶目すぎるご家族♡ 10年後の花影さんはどんな姿?
―今回、映画の中で主演の蒼井優さんが28歳とう役を演じられていたんですが、花影さんが28歳になった時はどんなふうになっていたいですか?
花影-海外に行っていたいなあ。留学もしてみたいし、英語を話せるようになりたいです。殺陣とかも活かせればなあって思います。今回、映像の中でアクションするのが初めてで、撮ってもらえるのがすごく嬉しくて撮影中もナチュラルハイみたいな感じでした(笑)。すごく楽しくて興奮状態で、この時間が止まってしまえばいいのにって。やりたいことやり放題だった。
―スマホもその頃にはだいぶ進化していると思うのですが、「こんなことができるようになっていたらいいなあ」っていうこと、ありますか?
花影-やっぱり上京してきているので、両親に会う機会がそんなになくて。だから、両親が平面ではなく立体的に、スマホの画面の上に浮き出てくるような、そうやって話せるようになったらいいなあって思います。今は日曜に必ず父親に電話するようにしています。母とはほぼ毎日、連絡をとってますね。昨日も父親と電話したんですけど、わたしの気をひこうとして、「もう〜パパとママ離婚しようかねえ〜(冗談)」とか言うんですよ(笑)。
「アズミ・ハルコは行方不明」公式アプリでみんなMISSING!
花影-そうだ! 『アズミ・ハルコは行方不明』の、写真アプリがあるんです。写真を撮ると、映画内のペイントみたいに「MISSING」ってなるんです。ちょっと自分の写真撮ってみてください!
―これ面白いですね! 1色なのにちゃんと自分だってわかります。
花影-色も変えられて、テキストも「THANK YOU」とか「HELLO」とかに変えられるんですよ。でもわたし、撮るのが下手くそなんですよ! いつも変な顔になっちゃう(笑)。
―ほんとだ! 花影さんかどうかわからない!(笑)
花影-白い壁をバックに撮るとうまくいきやすいらしいです! 後でちゃんとわかるように撮りますね(笑)。
―最後に、読者のみなさんにメッセージをお願いします。
花影-この映画はとにかく、女性が強い。女性って、弱いところもたくさんあるんだけど、女性がどんどん強く見えてくる、爽快感のあるパワフルな映画になっています。ぜひ、少女ギャング団である女子高生のアクションも楽しんで観てください♪
映画紹介『アズミ・ハルコは行方不明』 大ヒット公開中!
原作:『アズミ・ハルコは行方不明』山内マリコ 著
監督:松居大悟
主演:蒼井優
地方都市の独身OL、安曇春子(28)の失踪事件の背景と行く末を、“アラサー、ハタチ、女子高生”の三世代の女の子たちの生き方を浮き彫りにしつつ描いた山内マリコの青春小説を『アフロ田中』『私たちのハァハァ』の松居大悟監督が映画化。突如、街中に拡散される女の顔のグラフィティ・アート、無差別で男たちをボコる女子高生集団、OL安曇春子の失踪をきっかけに交差するふたつのいたずら。アニメーションやプロジェクションマッピングなどの表現を取り入れ、いくつかの時間軸をテンポよく交錯させつつ、笑いと毒、スリルと愛に満ちた新感覚青春ストーリー。
花影香音 PROFILE
花影香音(はなかげ・かのん)
1997年4月10日生まれ、沖縄県出身。2010年2月、イトーカンパニー主催で行われたオーディションで準グランプリを獲得し、芸能活動を本格的に開始。2013年、中学卒業とともに上京してからはテレビドラマや映画、CMなど、女優として活躍。KIRIN「Met’s」のCM『走る女子高生編』でみせた存在感とインパクトで、お茶の間にも親しまれる存在となる。特技は、歌・ダンス・三線。
PHOTO:NORICO/HAIR&MAKE:SHOJI KOZUE/文章:馬塲言葉